〜エヴァンゲリオン放映前の話〜
今でこそ社会現象にまでなっている大ブームだが、庵野やガイナックスが最初に
「エヴァンゲリオン」を業界に売り込みにまわった時には、実はどの会社も相手に
してなかった事実を知る人も今では少ないだろうな(笑)。TV放映が始まる一年近く
も前の頃だ。
確か企画が持ち上がった時に6話(クイック・ジャパン誌では「7話まで作り溜め
していた」と庵野が語っていたようだが)まで作って各方面をあたったのだが、どの
会社も相手にしてくれない(笑)。バンダイも「オネアミスの翼」の大失敗という過去
の実績からもう相手にしてくれない(笑)。TV東京のプロデューサーとのコネは
あったのだがスポンサーがつかなくてはどうしようもない。路頭に迷う彼らを暫く
して後、拾ってやったのが角川書店である。その角川にしても、かろうじて拾って
やったというのが正直な所で、予算については今迄同社がやっていたアニメ(「天
地無用」など)と同レベル以上を出すつもりは無いとハッキリ突っぱねた。これは
アニメ業界に昔から続いてる慣習のようなもので、例えそのアニメが大ヒットを飛ば
しても予算を増やしてくれるなどの処置をしてくれるようなスポンサーは現在存在
しない。そもそもアニメを作る際には資金繰りだけでなく、下請けのアニメスタジオ
からの人材確保などを半年〜一年以上前から準備しておかなければならず、急に人を
増やしたいとなっても簡単に増やす事は出来ないのだ。多くの下請会社は複数の
アニメに関っているし、予定もビッシリ詰まっている。早急に用意できるのは、せい
ぜい外注の韓国人スタッフ位のものだ。関節的にこれらの状況が後になって彼らの首
を締める事になる。
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今後も充実した内容のページにしていくつもりでありますので、皆様の情報をお待ちしています。
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