用語解説 Terms
1)エヴァンゲリオン EVANGELION
言わずと知れた主役メカ。エヴァEvaと略称される、人の造りだした
究極の汎用決戦兵器。人造人間とされている。零号機、初号機、弐号機が存在し，
現在，八号機までの建造が計画されている．
[操縦系統]
パイロットのA10神経系の信号を(LCLで?)伝達することで、
その思考(?)を直接、動きに変える。
(ex:エヴァを歩行させる際にパイロットが足を動かす必要はない)。
一方、経験のない動作を思考(?)で再現することはできないので、
一部にマニュアル操作も組み込まれている。
(ex:シンジは銃を使った経験が無いので、「トリガを引く」という動作を記憶していない)
このマニュアル操作は、反射行動による事故を抑止する効果もあるものと期待される。
[武装]
固定武器はないらしい。肩の出っ張りにプログレッシブナイフが
収納されている。また、サイズに合わせて製作された火器を携帯できる。
・プログレッシブナイフ(#3 他)
・改良型プログレッシブナイフ(#8 他)
・ポジトロンライフル(#6 他)
・戦自研より徴発の野戦用ポジトロンライフル(#6)
・SSTO 底板流用盾(#6)
・ソニックグレイブ(#9 他)
・パレットガン(#3 他)
(以上、サントラ盤 CD(KICA 286) 封入の設定資料集より)
その他、
・棒(#9 他) がある。
このうちプログレッシブナイフは外見上はただのナイフ、
改良型プログレッシブナイフは、同じくカッターナイフ、
ソニックグレイブは槍にしか見えない。
いずれの武器も、使徒のA.T.フィールドを中和して初めて有効となるが，
そのためには使徒に接近する必要がある．
第6話で、ＥＶＡ専用陽電子砲(円環加速器試作２０型)が１カットだけ登場したが、
これは使用されなかった。替わりに初号機が使用した野戦型ポジトロンライフルは、
戦略自衛隊つくば研究所からの徴発品で、１億８千万キロワットもの出力で
第5使徒のA.T.フィールドを貫通、破壊した。
ただしこの出力でのポジトロンライフル使用には日本中の電力を必要とした。
第9話では多彩な武器を披露した。
これらの武器のいくつかは、第３新東京市の兵装ビルから直接供給されるらしい。
[防御]
肉体の上に装甲を纏ったような状態らしい。A.T.フィールドを
展開しなくても使徒の放つ怪光線に多少は耐えたことから、
かなり強固な装甲と考えられる。
尤も、核攻撃も平気なA.T.フィールドに比べれば紙みたいなものである。
第6話で、零号機が使用した盾は、SSTO(Single Stage To Orbit;
単段宇宙往還機)の底板を流用したもので、第5使徒の光線に17秒間
耐えた．
[語源]
Evangelionなる名前は、ギリシャ語euangelion(福音Gospels)に
由来する( 9.キリスト教/特撮/その他との関連 を参照のこと)
一方、略称であるEvaは旧約聖書のアダムとイヴのドイツ語表記
Adam und Evaを連想させる。
[エントリープラグ] Entry Plug
操縦席としてエヴァンゲリオンの脊髄に挿入されるカプセル。
内部は LCL で満たされている。
シンジは、エントリープラグ内に血の臭いがする、と言いながら、
一方で懐かしさを感じている。
[装備]
エヴァンゲリオンの装備は、第7話では F 装備、第8話では B 装備
となっている。
それぞれどのような内容なのかは不明だが、 B
装備で水中活動はできない。
第10話では、耐熱・耐圧特殊装備の D 装備が使用されたが、
弐号機と使徒との戦いの末、圧壊した。
[その他]
パイロットとエヴァとの同調はうまくいかないことが多く、
起動確率0.000000001% のＯ９（オーナイン）システムとも呼ばれる。
動力はアンビリカルケーブルを通じて外部から供給され、
内部電源のみを用いた場合には通常で1分、内部電源のゲインを利用して5分活動可能。
エヴァとパイロットの「神経接続」は、パルス波形(何の?)のほかに、
(何故か)遺伝子を示す４つの塩基で表示されているらしい。
現在のかっこいい(?)外見の下に無気味な目玉などがある。
ひょっとしたら全身そうかもしれない。
「使徒」との関連を窺わせる情報が多いが、現在のところは全く不明。
長距離を歩いて移動することはなく，通常は巨大な全翼機で輸送される．
2)ネルフ Nerv
Nerv は国連の特務機関で、最高司令官は碇ゲンドウ。使徒Angels
の調査・研究・殲滅を任務とする。本部は第３新東京市の地下
ジオフロント中央にあるピラミッド。
その上方、第3新東京市の兵装ビルは、十字型に配列されている。
第6話で、第5使徒を倒すために自衛隊の兵器を徴発、
日本中の電力を使用するなど、その権力の巨大さは想像を絶する。
[語源]
Nerv なる言葉はドイツ語ネァフ Nerve（神経、または葉脈）
からきているようである。
[エンブレム]
Nerv基地ゲート、書類の表紙などに描かれているシンボルには、
半葉の葉とともに、
"GOD'S IN HIS HEAVEN. ALL'S RIGHT WITH THE WORLD."
と書かれている。
これは本来は聖句，及びブラウニングの詩「春の朝(あした)」の一節
"GOD'S IN HIS HEAVEN. ALL'S RIGHT EITH THE WORLD."
（「神、天にしろしめす。世はなべてこともなし」）から来ている．
この葉は何を意味するのか、また，ここにこの詩句を
引用した理由は何なのだろう？
[その他]
第6話でミサトが第5使徒の攻撃特性を調べるため使用したのは
次の二つ：・1/1バルーンダミー
・独１２式自走臼砲
なお、この自走臼砲は、第二時世界大戦中にドイツ軍が製造した
38センチ列車臼砲”カール”と同じ形をしている
3)使徒 Angel (Apostole?)
註：使徒は英語で Apostle(s) であるのに対し，
GAINAX の英語版公式資料では Angel(s) と書かれている．
正体不明(?)の人類の敵。自己修復・自己進化し，学習する単独兵器。
第3、第4使徒の胸には赤い球体がついており、これは
ウルトラマンのカラータイマーにも見える。
普段は赤く、青くなると使徒は死ぬ（または機能停止する）。
第8使徒の幼体捕獲作戦(コード A17)に対する人類補完計画委員会や
冬月副指令の反応から見て、15年前のセカンド・インパクトと
第1使徒とに深い関係があると思われる。
[武装]
第3使徒：手から閃光を発射し、国連軍を壊滅させた。
第4使徒：２本のヒートロッド様の武器を使用し、
初号機のアンビリカルケーブルを切断した。
第5使徒：内部で粒子を加速して発射するサイクロトロン砲(?)を持つ。
初号機の胸部装甲板をほぼ完全に破壊、零号機の盾をほぼ完全に、
零号機自体の装甲もほとんど融解させた。
第6使徒：特に武装はないが、その巨大な重量は強力な武器となる。
[防御]
A.T.フィールドを持つ。
[その他]
その肉体(?)は、粒子と波動の両方の性質を併せ持つ、
つまり量子力学的な素材で構成されており、解析は実質的に不可能である。
また、使徒固有の波形パターンは、人間の遺伝子と99.89%迄一致する。
第3使徒：第1、2話に登場し、在日国連軍を壊滅させた後、第3新東京市に
進攻し、エヴァンゲリオン初号機に撃退された。
第4使徒：第3話に登場し、やはり第3新東京市に進攻したところを
エヴァンゲリオン初号機に撃退された。
第5使徒：第5,6話に登場し、第３新東京市に進行した。
一定距離内に進入した敵(物体？)を加粒子砲で破壊する。
迎撃したエヴァンゲリオン初号機をポジトロンビーム(?)で撃退した後、
地下のNerv本部を攻撃するために、底部から出したシールドで掘削を開始した。
ミサトが考案した屋島作戦により、A.T.フィールドの１点を
エヴァンゲリオン初号機にポジトロン砲で打ち抜かれ、撃退された。
第6使徒：第8話に登場し、エヴァンゲリオン弐号機を海上輸送中の艦隊を襲撃した。
登場シーンはウルトラＱの怪獣ボスタングを彷彿とさせる。
ミサトが考案した一本釣り作戦で戦艦数隻と引き替えに撃退された。
通常兵器で撃退された、おそらく最初の使徒。
第7使徒：第9話に登場し，エヴァンゲリオン初号機・弐号機と対戦した．
緒戦で弐号機に両断されたが，そのまま２体に分離し，
両エヴァをこてんぱんにのした．再戦時，ダブルエヴァキックで撃退された．
第8使徒：第10話に登場。Nerv
はこの使徒が浅間山火口深くに卵状になって
成長していたところを発見し、捕獲作戦(コード
A17)を発動した。
捕獲自体は D
装備の弐号機によって成功したが、引き上げ中に
使徒が羽化し、弐号機は D
装備およびアンビリカルケーブルと
引き替えに辛勝する。
4)人類補完計画 Instrumental Project of Humanity
国連にとってはエヴァよりも重要らしい計画。詳細は全く不明。
5)第３新東京市 Tokyo-3
対使徒迎撃用に作られた要塞都市。所在地は箱根芦の湖畔。
その地下にはNerv本部の広大なジオフロントがある。
このジオフロントの天井ビルは各種火器やエヴァの武器を装備した
兵装ビルであり、臨戦時(?)に第三新東京市の地下から生えてくる。
シンジが住む、シンジが護る町。
6)温泉ペンギン Spring Penguin
新種のペンギン。冷蔵庫(冷凍庫?)に住み、風呂を好む。
ビールも好き。ミサトが飼っているのはペンペンという名前。
ペンギンという割には、爪もあり，新聞を読んだり，
自分で風呂に入ったりする．
彼の故郷と思われる南極でセカンドインパクトが起きたことから，
ミサト・ペンペンとセカンドインパクトに関係があるのではないか，
とする向きもある．
7)ヱビスビール YEBISU Beer
実在するビールだが、テレビ版では見られない幻のビール(?)となった。
当初、ミサトの冷蔵庫にはヱビスビールが詰まっている予定だったが、
GAINAXとTV東京との話し合いの結果、テレビ版第2話では
YEBICHU(エビチュ)ビールとなった。
8)マルドゥーク報告書
マルドゥーク機関(？)による報告書。同機関は、エヴァンゲリオンの
パイロット適性所持者を調査しているらしい。
[語源]
マルドゥク（Marduk）はバビロニア神話の最高神の名前である。
万物の根源である母神ティアマートを殺して神界の支配権を得て、
母神 の死体から天地を、ティアマトの下についていた神キングー
の血などから人類を創造したとされる。
9)サードチルドレン Third Child
前述のマルドゥーク報告書にある言葉。シンジのことを差す。
チルドレン Child は、エヴァンゲリオンのパイロット適確者(？)
を示す言葉であるらしい。
レイをファースト、アスカをセカンドと数えるらしいが、
なぜchild でなく children なのかは不明。
尚、第10話の時点で 4th Children は見つかっていない。
３人のチルドレンのプラグスーツはそれぞれ、
1st Children レイ ：白
2nd Children アスカ：赤
3rd Children シンジ：青
となっており、4人目が
4th Children ??? ：黒
であった場合、彼らのカラーはおそらく、「黙示録の四騎士」から
とられたていることになるだろう。
10)A.T.フィールド Absolute Teror Field(?)
絶対領域。相転移空間(?)で囲まれた領域のことらしい。
熱・電磁波・運動エネルギーなどを選択的に透過または遮蔽
できるようである。通常兵器はおろか、核兵器によっても破壊し得ない。
しかしA.T.フィールド同士が干渉しあい、変形または消失することもある。
第6話にて、１億８千万キロワットのパワーをフィールド上の
１点に収束させることでA.T.フィールドを貫通できることが判明した。
11)LCL
エヴァンゲリオンのエントリープラグ内を満たす黄色い(?)液体。
パイロットは体の内外をLCLに満たされることになる。
体の内外を液体で充填することは、加速度対策、特に呼吸器系の保護に有効
酸素を溶解させており、呼吸可能。
パイロットの思考をエヴァに伝達する働きがあるらしい。
"LCL"の意味は不明(Lung C??? Liquid)(?)
12)セカンド・インパクト
西暦2000年の南極大陸への大質量隕石落下を差す。
これによる大災害とそれに続く戦乱は、人類を半減させるに至った。
本編中で上映されていた映画「セカンド・インパクト」によれば、
隕石の大きさは直径数十mm、衝突時の速度は光速の数十パーセントだった。
ところが，この「大質量隕石落下」は各国政府当局による共同の
情報操作であり，実際には南極で発見された巨人(第一使徒?)の爆発に
よるものだったことが判明した．尤も，これも Nerv
の情報操作かもしれない．
13)ADAM
第8話で加持が持ち帰ったコンテナの中身。外見上は成長中の胎児にも見える。
「最初の人間」と呼ばれる，「人類補完計画」の鍵となる存在。
14)マギ MAGI
Nerv の誇るスーパーコンピューター。
バルザタール
メルキオール
カスパール
の３台で構成されているらしい。
これは，キリスト生誕を星を見て知り，香料を祝の品として携えて
馬小屋を訪れた「東方の三博士(The MAGI)」のことと思われる．
英語発音は「メイジャイ」。 魔術師(mage:メイジ)の語源でもあるらしい。
なお MAGI は複数形で、単数形はMAGVS(マグス)である。
15)ジェットアロン JET ALONE
日本重化学工業共同体の手になる遠隔操作型の原子力ロボット．
開発責任者は時田シロウ．
遠隔操作装置と実際の動作とは左右が逆になっているらしい。
Nerv の策謀によってプログラムを書き換えられ、公開起動試験で暴走、
炉心破壊寸前に停止した。
なお、 JA 内部の入力インターフェースの表示は、
[起動画面]
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CPU Mode High
Memory 640TB+2048TB OK
-------------------------------------------------------------
[起動時/暴走時プロンプト]
-------------------------------------------------------------
JA_Hi-SYS
ジェットアローン起動用オペレーティングシステム.ver.2.2.1c
copyright(c) 2014,2015 日本重化学工業共同体，通産省，防衛庁
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日本語認識システムKOZAIC7.ver2.1(?)for JA_Hi-SYS
(c)Reset Co.Ltd
KOZAIC7をシステムに組込みました。
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と、ある。
暴走時のJA_HI-SYS のバージョンは、暴走時 ver2.2.1c 、
解除後 ver 2.2.1b となっている。
16)国連軍 UN Force
戦車の大部隊や太平洋艦隊など、現在の国連軍とは比較にならないほど
巨大な軍事力を行使するが、やはり使徒には歯が立たない。
[自衛隊と国連軍]
国連軍が厚木・入間など、現在の自衛隊と同じ場所に拠点を持っていることから、
国連軍の実体が、各国軍隊を再編したものである可能性は高い。
一方、現在の自衛隊を思い起こさせる組織として、
つくばの戦略自衛隊技術研究本部、 JA
制作に関わった防衛庁が登場している。
戦略自衛隊については、「トップをねらえ！」"GUNBUSTER"の（裏？）設定で、
２０世紀末に日本は自衛隊を拡張し、海兵自衛隊と戦略自衛隊と陸、海、空の
５自衛隊になっているというのがあり、ここからのネーミングと思われる。
この戦略自衛隊の成立経過については、次の推論
> g430300@komaba.c.u-tokyo.ac.jp deduced :
戦略自衛隊の「戦略」というのは、国連軍が全世界の各国に恒常的
に駐留している現在、日本が独立国家であるという象徴として、旧
自衛隊を改組・縮小して＜国連軍>の上部組織という建前で
おいているものではないか
が妥当と思われる。