〜vol.2 会社設立、裏切り、そして今〜



 そして岡田は後に会社を設立する。ゼネラルプロダクツとガイナックスである。
どちらも多角的なオタク系企業の走りである。ゼネラルプロダクツは主に自社で作っ
たDAICONアニメ関係の女の子のガレージキットなどを売っていたが、数年で
倒産する。そしてガイナックスはパソコンゲーム、アニメ、フィギュアという業種に
分かれて経営する事になるが、ゼネプロの件もあってフィギュア方面にはあまり力が
注がれなくなった。この時庵野はアニメ分野に、無名だった赤井孝美(「プリンセス
メーカー」シリーズが有名)がパソコンゲーム分野に入社している。他にも前述の
山賀やコミックス版エヴァを連載している貞本義之などのメンバーもガイナックスに
入社している。

 だが、何年かすると社長である岡田と彼らとの間には「オネアミスの翼」の不調や
金銭問題、方向性の違いなどで徐々に亀裂が広がりつつあった。まだ'90年代には入
っていない頃であるが。岡田は根本的にはSF分野の人物であるが、庵野や山賀など
は結局はアニメなどオタク系分野に進みたかったというのが大きな違いである。そし
て彼らは岡田斗司夫をガイナックスから追放する事を計画するのだ。首謀者は勿論、
「オネアミスの翼」や「ふしぎの海のナディア」でバリバリだった庵野と山賀。
 彼らは周到な計画をし、岡田の気付かない所で社長の権利を全て副社長に移す
手続きをすすめた。そして犯行が完了すると、ある日の朝出勤して来た岡田に対し、
「もうお前の席は無い」と宣告し彼を追い出す事に成功した。これが確かTV版
「ふしぎの海のナディア」の終了する前後だったと思う。業界では有名な「岡田
斗司夫追放事件」である。
 その後彼は、「海外では、日本でSFと言えば俺の名前が出るんだ!」などと
一生懸命自分を励ましつつ、何故か脚本家を目指して再出発を始める。最後に彼に
会ったのがもう5年位前になるので、その後の詳しい経歴は解らないが、どうにか
現在は一部のオタク系もしくはマイナー系メディアでオタク文化人としての
アイデンティティーを確率しつつあるようだ。岡田さん、復帰おめでとう(笑)。

 自分の会社を追い出されたのに、何故その会社のアニメの評論や擁護をするのか?
と思う人も多いかもしれないが、彼の文章を良く読めば解るが、かなり遠回しに
批判、というか馬鹿にしている(笑)。また、狂信者さえ多いエヴァ関連について、
今の業界人の中でバリバリ文章が書けるのは(ガイナックスがある意味負い目を
負っている)彼位しか居ないという現状もあるのだ。無論、捨てられた会社に助けて
もらって今の地位があるんじゃ、あんまし偉そうな振る舞いも出来ないと思うのです
がいかがでしょうか、岡田さん?(爆笑)
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