〜vol.1 SFオタクとアニメオタクとの出会い〜



 ここ最近、「オタク学会云々」とかワケの解らない本を太田出版などのアングラ系
出版社から出している、いかにもそれ系の気持ち悪い外見をした自称オタク文化人
である。どういう経緯か解らないが、東大教養学部で教授をする身分にまでなった。
彼の講義では「そこのお前!ガンダム書いてみろ!」などと叫んでいる姿を見掛ける
事が出来る。いいオッサンが東大生相手にコレかい? 馬鹿丸出しだね(笑)。雇う方
も雇う方だがな。
 エヴァについて各方面が騒ぎだすと、彼もメディアにちょくちょく顔を出して
コメントするのを何ヶ所かで見掛けるようになった。御存じの通りエヴァンゲリオン
を作ったガイナックスと彼とは密接な関係がある。若い世代の人達は全く知らない人
も増えて来たので、簡単な説明をする事にする。

 元々は大阪SFコンベンション(略してDAICON)というイベントの主催者。
そしてこのSF大会において、マニアの間でも今だに有名な「DAICONIII」
「DAICONIV」というアニメのオープニングフィルムが作られた。大根型の
宇宙船とヤマドもどきの演出、吾妻ひでお調のランドセル少女に巨乳のバニーガール
娘の飛び回っているアニメはどう見ても「SF大会」とは思えない甚だオタッキーな
ものだったのだが、とてもアマチュアの作ったものには見えない凄まじい出来に、
この世界では話題騒然となる。もう十年以上前の話である。
 このオープニングフィルムの制作に関っていた人物が、庵野秀明や山賀博之(「オ
ネアミスの翼」の監督が有名)他、今のガイナックスを支える蒼々たるメンバーで
あった。庵野も山賀も大阪芸大を中退しており、彼らの周囲にも大阪芸大の関係の
人物は今でも多い。
 この時に集まった連中が「同じ大阪っつー事で」意気投合し、その後も自主制作
アニメや特撮などをチマチマと作り続ける。庵野の過去の作品という事で最近また
有名になった「ゼネプロ版・帰って来たウルトラマン」などもこの時作られたもの。
ちなみにこのOPに使われている歌は、円谷プロをクビになった大阪芸大時代の友人
が本家円谷プロの「帰って来たウルトラマン」でボツになったOP曲を、勝手に持ち
出したものを使用している。
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今後も充実した内容のページにしていくつもりでありますので、皆様の情報をお待ちしています。

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